ニューヨーク ―― クイーンズ地区、放射状の田園都市フォレストヒルズ
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| おとぎ話に出てきそうな緑に囲まれたコロニアルスタイルの家 |
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| 2×4住宅が並ぶ通り リビングルームのファイヤープレイスは欠かせない |
1906年、かつて農地であった600エーカーの土地の開発が始まり、ランドスケープデザイナーと多くの建築家が関わって、コミュニティーセンターを持つ計画的な住区が造られました。近くのフォレストパークの名前からフォレストヒルズと名づけられ、放射状の道路区画に学校、教会、郵便局、鉄道駅、地下鉄駅、ゴルフ場、チューダー様式のクラブハウス、テニスコート、映画館、ホテル、美しい住宅が次々と配置されました。
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| 入り口ゲートのレンガ色のスクエアから放射状に住宅地が広がっている |
マンハッタンまで鉄道で15分、地下鉄で30分のフォレストヒルズ駅南側の入口ゲートであるスクエアに立つと、当時イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動が目指した田園都市の影響を、れんが色の建物と街路樹や広場からうかがうことができます。現在では目抜き通りに低層のブランドショップやレストランが並びマンハッタンとは一味違い、広い空を感じながらのんびりショッピングが楽しめるクイーンズ地区の高級エリアです。
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| イギリスの影響を受けたレンガ色と白い塗装のシンメトリーハウスは植栽と家の調和が素晴らしい |
放射状の住宅街に一歩足を踏み入れると、ひっそりとした空気の中に鳥のさえずりが聞こえ、緑あふれる森の中にネオ・チューダー様式やコロニアル風の庭付きの邸宅が点在していて、まるで別荘地のようです。守り神のような大木と、道路から玄関へ導く芝生のグリーンと家との一体感がこの街並みのランドスケープを作り上げているようです。ヘレンケラー、デールカーネギーを初め、俳優、彫刻家などが100年の歴史の間にこの街で心地よく過ごしたであろう事を感じる魅力的な街並みです。
文:冨岡真美 Photo by Mackey