| あなたにとってのいい家とは?
あなたが建てたい家はどんな家だろうか。多くの人は「いい家」が欲しいという。ではあなたにとって「いい家」とはどんな家だろうか。 雑誌やカタログ、モデルハウスで見た南欧風とか、モダンスタイルとか、いわゆる○○風という家だろうか。或いはキッチンや洗面、床材等の内部の仕様にこだわった家だろうか。
確かに自分の好みで好きな家をつくればあなたにとって「いい家」かもしれない。 でも待てよ、そう云えばあなたが街を歩いて目に止まる家がある。そしてあなたは何気なくつぶやいている「いい家だな」と。果たして目に止まった家のデザインはどれも○○風だろうか。仕様はどれもあなた好みの流行のスタイルだろうか、そんなことはない。どう見ても築年数が30年を超えた家もあるというのに。
どうやら、つい「いい家だな」とつぶやいてしまうのは一つ一つの仕様や設備ではなく、そのたたずまい、バランス、そして「この家にはきっとこんな人が住んでいるのだろう」と勝手に想像を掻き立てる雰囲気がある家を見たときだ。 そうだ!何年経っても道行く人に「いい家だな」と言われる住いをつくろう。流行や作られたデザインでなく、「我が家風」で年月が経てば経つほど味が出る家を。 きっと、多くの人が口にする「このデザインは好きとか嫌い」は、ただ目の前にあるものの好みを言っているだけ。本当に自分が求めるものは、未だあなた自身が気付いていないのかもしれない。
「家は3回建てないと理想の住いにならない」こんな言葉を吐く人もいるが、これは正しくない。正しくは「同じ環境、同じ思考、同じ家族、同じ体力で3回家を建てれば理想の住いになる」となる。日々変わり続ける環境や思考にフィットし続けるものなど存在しないのである。だから皆、家づくりは初めてなのである。
「いい家だな」と道行く人が立ち止まるのは、地震や台風から家族を守る基本性能が高い家と、笑顔の絶えない明るい家庭。 だから、あとあなたに必要なのは少しの「知識と心構え」だけ。 あなたが未だ気付いていない「我が家風のいい家」を探しに、そろそろ家づくりと云う旅路に踏み出してみるとしようか。
(鈴木宏行)
家づくりに役立つヒントが満載! 鈴木先生の著書
|