チャールストン ―― カラーコンセプトがユニークな建築家の家
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| 緑で覆われた南国風のエントランス メアリーさんと愛犬ジェニファー |
昼下がりの静かな住宅街を散歩していると、植物の緑とのコントラストが美しいトロピカルカラーのドレスとスカーフをまとい愛犬を連れた女性がコロニアル・スタイルの家から出てきました。軽く挨拶し自己紹介をすると「あら!私も建築家なのよ、ここに住んでいるから寄って行きませんか?」と誘われ、メアリー ビセットさんのお宅へおじゃますることにしました。
「私は長い間ニューヨークでインテリアデザインの仕事をしてきました。ある時、仕事の忙しさで倒れ、療養の後故郷であるチャールストンでのんびり再スタートしたところです。この街は古い歴史があり、古き良き時代の空気が変わらずに残っています。何より、穏やかに過ごせるのが私にとっては一番なの。」と微笑みました。
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| ギャラリーのようなダイニングスペース 奥に明るいキッチンと裏庭が続く |
敷地は間口が狭く奥行きがあります。道路側エントランスには緑濃い前庭、一番奥のキッチン裏側には芝生の裏庭があり、お茶を飲みながら夕陽を楽しめるそうです。
リビングダイニングの造作棚にはガラス、陶器、木製の置物や食器が並びとてもカラフルです。中でもお母様が収集した日本の漆の屏風や食器が大好きで大切にしているそうです。インテリアのカラーコンセプトは、”座る場所によって違う印象を楽しめる”という事です。LDの壁は淡いピンク、キッチンカウンターから見るとグリーン、ダイニングから見るとブルー、と塗り分けられています。
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| ジュエリーデザイナーのオブジェや絵を鑑賞しながら2階に上がっていくと グラデーションの壁は徐々に変化していく |
階段室はグラデーションで塗装され、ブルーからいつの間にかグレーに変わって行くというデザインのセンスに驚かされました。ペットの愛犬と猫と共にのんびり暮らす自然体のメアリーさん、ぬいぐるみのようなご自慢の愛犬は品評会でチャンピオンになった「ジェニファー」、彼女のお父さんの名前をもらったそうです。お茶とレモンクッキーを頂きながら長居してしまう程、居心地の良いアートギャラリーのようなお宅でした。
文:冨岡真美 Photo by Mackey