NYインテリアコラム22 ノースセイラムのキッチンツアー

キッチンだけでなく見所いっぱいのキッチンツアー

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今年も我が町の民主党の資金集めのキッチンツアーに参加しました。ちなみに参加費は$30。紅葉の始まったすがすがしい秋の一日、六件のお宅のキッチンを見せていただきました。

キッチンツアーの一件は私が毎日犬を散歩させている道沿いに数年前に建ったお宅です。長細い長方形のこの家は始めは馬屋ではないかと思ったものです。
玄関の両脇にセントバーナードほどの大きさのライオンの石造が置かれ、外からは近寄りがたい印象のある家です。オリエンタルと言うのでしょうかメキシカンと言えばいいのでしょうか円や格子を組み合わせてデザインされた金格子がすべての窓にはめこめられています。
ところが一歩中に入るとイメージはがらりと変わります。正面の大きな窓から湖へと続くフィールドが目の前に広がります。
家の中は美術品でいっぱい。美術品のコレクションのためにこの家を建てたと伺いました。ここにおかれている美術品は堅苦しい物ではなくウイムジカル、ちょっと面白い、気の利いた、遊び心のある物ばかりなのです。玄関を入ってすぐ脇に本物の半分ぐらいの大きさの木目の美しい木製のオートバイが置いてありました。案内してくださった奥様いわく「主人はガレージに本物も置いてあるんですけれどオイルが垂れたりしてとても室内には置いておけませんからこれで…」
キッチンに続くブレックファーストルームにはふっくらしたおばあちゃんのメイドさんがエプロンをしてお盆を持ってにこやかに立っていました。等身大のこのおばあちゃんの彫刻(?)もモダンアートです。キッチンをへだてた反対側のダイニングルームにはおばあちゃんのご主人でしょうか、やはり等身大のおじいちゃんのバトラー、執事がこれもモーニングを着てお盆を持ってお客様を待っていました。

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マジックシェフのオーブン、ガスレンジ まるでアンチックカーのような味、輝きがあります 奥のおなべの収納は参考になりました
今回見せていただいたキッチンはここノースセイラムの牧歌的なイメージにぴったりのカントリー調のしつらえのものがほとんどでした。シンクは今はやりのファームシンクと呼ばれ、昔の農家にあったようなスタイルの流しです。ファームシンクはまるで浴槽のミニチュア版をキッチンにはめ込んだように深く、前垂れがシンクと同じ素材で出来ています。素材もほうろうから銅のたたき出し仕上げ、石造りまで色々な種類があります。

湖の反対側に面したお宅ではオーブン、ガスレンジのメーカー、マジックシェフの初代モデルが大切にキッチンのセンターステージに置かれていました。キッチンの隣の湖を見渡す大きな出窓のあるファミリールームのフローリングに何気なく置かれている敷物は良く見てみればペンキでかかれているものでした。ペンキでフローリングに色をのせてから櫛で布目をつける「コーミング」といわれるだましえの手法の一つです。子供が部屋をかけぬけた時に敷物の角に足を引っ掛けたかのように敷物の端がめくれているところなどなんともいたずらなセンスです。

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この敷物にはだまされました 床にかかれていたとは!!
六件のお宅を見せていただいてどの家もそこの主婦が生活を大切にし、暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきて「さあ、わたしもやってみよう!」とエネルギーがわいてくる気がしました。

(ニューヨーク在住 しだ ひろこ)

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