新連載 【庭について考える12ヶ月】 1月 ― 温暖化で、思わぬ得が

ガーデン・フォトグラファー植原直樹氏の新連載コラム。四季折々の話題を楽しみつつ、ご自身のガーデニングのヒントにして下さい。
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(C) NaokiUehara


10月 世田谷区の住宅にて
左のフェンスに育つハゴロモジャスミンは毎年4月に花が一面に咲きます。
ルリマツリは鉢植えですが、地植えで育つ庭もありました。
右はマルバユーカリ


地球温暖化の原因は色々あるそうですが、この100年で1℃位は上昇しています。
部分的に見ると、特に都市の気温上昇は明らかです。寒かった冬が暖かくなり、夏は余計に暑くなるわけですが、庭の植物を見てみましょう。

特に都会(東京)を見ていると、今まで温室で見ていた花が外の庭で咲いているのです。
ランタナ・ハゴロモジャスミン・カロライナジャスミン・ルリマツリ・シクラメン・ゼラニウム・シャコバサボテン・トケイソウ・ニオイバンマツリ・サボテン等。
木では、ノボタン・ユーカリ・オリーブ・エンジェルズトランペット・ニオイバンマツリセアノサス(カリフォルニアライラック)ギョリュウバイ・ブラシノキ・エリカ等。
条件が良い都心(千代田区)ではなんとブーゲンビレアも育っていました。
冬でも最低温度がほとんどマイナスにならない所で、しかも庭植えです。室内でしか冬越し出来なかった植物を庭で育てることが出来ているのです。寒い地域でも、限界だった植物が育つかもしれません。

日本は南北に長く、標高差もあるので限界はありますが、試してみないと分からない。
条件次第ではうまく行くかもしれません。特にコンクリートが多い所、海に近い地域、庇がある所など。指針は、冬の最低気温がマイナスになるかどうか、-5℃、-10℃でも違いが出ます。地面が凍るか凍らないか、雪が積もるかどうか、風当たりなどを見ます。 そして周りの家の庭を見ると、どの植物が大丈夫なのかが良く分かります。同じ地域でも、日当たりや風通しなどで変わる場合もあります。サザンカやツバキなど、品種によっては育つ場合もあります。

プロの造園では、危ないものは植えずに無難な植物を植えるでしょう。今までにない庭に自分達で挑戦してみてはいかがでしょうか。


植原 直樹 ―― ガーデン・フォトグラファー、写真家
1955年 静岡県静岡市生まれ
花と植物、ガーデンなどをテーマに日本と海外で取材。園芸雑誌、図鑑、カレンダーなどに作品を紹介している。



【植原直樹氏の著書】




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