金利タイプの選び方 住宅ローンの金利タイプには、変動金利、固定金利選択型、完全固定金利型などがありますが、多くの人が、どの金利タイプを選んだら良いのか、何を基準に選ぶべきか、頭を悩ませているようです。
金利タイプ選びの大きなポイントの一つは、今後の金利がどう動くと考えるか、ということです。金利上昇期なら、なるべく固定金利期間の長いもの、金利下降期であれば、変動金利か固定金利期間の短いものが向いています。
特に金利上昇期の場合には、将来金利が上昇し、返済額がアップしても、支払いに無理がないか、支払額を抑えるための繰上返済をする余力があるか、という資金余裕度を確認することも重要です。
そして投資に対する考え方、今後のライフプランという側面から金利タイプ選びをするという方法もありますので、ご紹介しましょう。
■預金や投資が元本割れしても大丈夫?将来金利が変動するタイプにするのか、完済まで金利の変わらない固定金利にするのかは、資産の運用先の選択と似ています。あなたは、資産運用を考えた場合、「元本割れのリスクはあるけれど、大きく増えるかもしれない株式」と「あまり増えないけれど、元本割れはしない預貯金」のどちらを選びますか?
実際には、株式等の投資商品さえも利用したことがないのに、金利が変動するタイプの住宅ローンを選択する人がとても多いのです。通常の株式投資であれば、100万円の投資をした場合、その投資先が倒産する等で損失を出したとしても、その損失額は投資額である100万円ですみます。ところが、住宅ローンの場合、金利が変動することによって総返済額がいくらになるかわかりません。自分が思い描いていた返済額より数百万円上回ってしまう、ということもあり得るのです。そして、投資であれば途中で手を引くこともできますが、住宅ローンは完済するまで手を引くことはできません。
このようなことから、投資よりも、住宅ローンはもっとリスクが大きな商品と考えることもできるのです。変動するタイプの住宅ローンを選択するのであれば、投資的な感覚を持つことも必要です。
株式投資などで「元本割れしてしまうかもしれない」と不安で仕方なかったり、「株式等の動きをウォッチしているのは苦手」というように細かい管理は向かないという人は、住宅ローンの返済額が変動したり、金利の動向をチェックしてコントロールすることも苦手と考えられます。このような人は固定金利を選択しておいた方が無難でしょう。 (…続く)
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
マネーカウンセリングネットWealth 高田 晶子