NYインテリアコラム35 フランスのB&Bに泊まって(2)

田園生活のよさを感じさせてくれた宿

ny34_3.jpgピジヨネアーの三階から屋根の内側を見上げたところです 築350年の重みを感じます

そこから又階段をあがるともうシングルベッドが二つ置かれているもう一つの寝室です。3階のこの部屋から天井を見上げるとこの建物の円形のとんがり屋根の内側が見えるのです。
ピジヨネアーとは鳩の飼育小屋だったのです。その証拠に石造りの壁に20cm間隔に6cmほどの穴があけられていました。それは鳩の止まり木を取り付ける為にあけられた穴だったのです。この建物の建てられた1650年ごろは鳩は食用に飼われていただけでなくたくさんの鳩を持っていることは一種のステータスシンボルであったとイギリス人の宿のご主人が説明してくださいました。





ny34_4.jpg母屋のベッドルーム これがマハラジャのベッドです

朝が明け、窓から眺めた外のながめは夢に見るようなパーフェクトな田園の光景でした。中庭には太った鶏が歩き回り、建物の向こうに見える草原で牛がゆっくりと牧草をはんでいます。石造りの家の前に紫やワイン色、紺のアジサイが咲き誇っています。
朝食は母屋でいただきます。ファームテーブルと呼ばれる長細いテーブルには手作りのパンとジャム、フルーツ、ハム、チーズにたまごがところせましと並べられていました。コンチネンタルブレックファーストというよりはたっぷりのイギリスの朝食を思わせるうれしい一日のスタートです。食後にお願いして母屋のお部屋を見せていただきました。

見せていただいたお部屋の一つには天蓋付のベッドがあり、それは昔インドのマハラジャの携帯用ベッドであったそうです。旅に出ると時は分解して運び、到着後組み立てて使われたそうです。さすがに贅沢なマハラジャ生活です。


(インテリアデザイナー しだ ひろこ)

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