家の価値を上げた水周りの改装
七月にご紹介したキディーパーティズのオーナー、ミリーさんの自宅を今月は見せていただきました。 ミリーさんはスーパーウーマン。四人の子持ち、それも末の二人は男の子と女の子の双子。キディーパーティズを週六日切り回しながら主婦業をこなす彼女のパワーにはまねの出来ない物があります。今回見せていただいたパウダールームとバスルームの改装をみても彼女の行動力がおわかりいただけると思います。 住宅ブームの続いた数年間は住宅の需要が供給を大きく上回り完全な売り手市場でした。売りに出せば「何でも売れる」といっても過言ではありませんでした。 それが金利、住宅価格の上昇とともに住宅は買い手市場にと様変わりし、ここへきて売れ残る住宅が多く見られるようになりました。買い手の求める家の「質」のトップが水まわり、キッチンとバスルームです。 家の築年数にかかわりなく水まわりに手が入れられている家は買い手に魅力的な家なのです。売り手にとっても改装にかけた費用の8割近くは売値で取り戻すことができるといわれ悪い投資ではありません。 |
ミリーさん宅は築30年近くたっています。 彼女が最初に改装したのが玄関脇のパウダールーム。パウダールームは来客用の化粧室、浴槽やシャワーがありません。その代わりにまるで居室のように小ぶりのシャンデリアが飾られたり小物にこだわったりして雰囲気作りに工夫がされます。 まずは床のタイル、壁紙をはがし、トイレも洗面台もすべて取り払ってしまいました。床には30cm角の大きなライムストーン、石灰岩のタイルが敷かれ、壁には木製の腰巾木をまわしました。腰巾木の上は一色に、その下は二色の縞模様にペンキが塗り分けられました。 ミリーさんが選んだ洗面台はアンチックな雰囲気を持った楕円形の重厚な家具調。トップは大理石、水詮金物はブロンズ色。壁にかけられた鏡も水栓金物にあわせてブロンズ色のたたき出しの雰囲気のある物です。 タオル、タオル掛け、石鹸受けの小物も新調してミリーさんらしい豪華さを持ったパウダールームが出来上がりました。 |
二階のバスルームは四人の子供用。改装前のこのバスルームは壁に茶色のタイルが貼られ、1980年代にはやった黄色のバスタブ、洗面台とトイレがありました。 新しいバスルームの床はパウダールームと同じベージュのライムストーン貼りです。ただ一つ違うのは斜めに貼られたタイルに黒のアクセントタイルが貼られていることです。同じライムストーンに模様を彫ったボーダータイルがアクセントになっています。 ここでも洗面台は家具調のものが選ばれ小物もブロンズ色でそろえられています。隅々まで気配りをするミリーさんらしく子供たちのタオルには四人のイニシャルが刺繍されていました。 新しくなったミリー宅のパウダールームとバスルーム、家の価値が上がったことに間違いありません。
(インテリアデザイナー しだ ひろこ) |
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