よく見る不動産広告のひとつに電柱にくくり付けてあるものを見たことがあると思います。
『ステカン』(捨てても良い看板)と呼ばれるものでみなさんもご存知のとおり違法なものです。
違法なのに…宅建協会から再三の禁止通達が出ているのに…なぜ30年以上も前から不動産業界では愛用され続けてきているのか?
それは反響の数、つまりお客様からのお問い合わせの数が新聞の折り込チラシに比べて効率がよく、費用も抑えられるからなんです。
しかしこの『ステカン』
あのシンプルな作りの中に、実は様々なワナがあります。
業者から見れば、きっとお問い合わせをしてもらう<コツ>なのでしょうが…
ここで1つ。「あぁ、あるある」的な看板を…
「駅から5分の未公開物件。しかも4m南公道面30坪!」
「えっ安い!」
「早くしなくちゃ、売れちゃうかも…」
「まだあるかどうかだけでも、一応問い合わせてみようかな」
でも、この看板をよく見てください。
とても魅力的な言葉が書かれてはいても、怪しさ満点です。
大きく分けてポイントは3つ。
その1 この看板から、土地の形わかりますか?
なんとなく整形地を想像してしまいがちですが
こんな旗型をした敷地延長型(シキエン)のような可能性が高いです。
シキエンでも、さらに間口が2.5m…だとしたら
延長部分に駐車スペースをとると
塀との間は人が通るのがやっとで、自転車はまず無理でしょう。
単価の安さを売りにしている土地は、このケースが最も多いです。
その2
たとえば
問い合わせをしたら現地への案内のときに別の会社の社員が「同じグループ会社の者です」といって同行。
なぜ別の会社が?
考えられるのは、以前に公正取引委員会から看板をつけないように警告をうけたため。
警告が度重なると業務停止の恐れがあります。
それでも看板をつけて集客したい
そこで、看板専用の別会社を作りアルバイトにつけさせているんです。
・・このような悪質な業者には本当に気をつけてください。
その3
文字だけの看板。
購入意欲をかきたてられるような言葉がズラリ並んで、とても割安に感じられますよね
「未公開」・・・紙面の広告にはまだ掲載することが出来ない状況
「限定1棟」・・・もともと2棟現場で現在残っている1棟
「早いもの勝ち」・・・本当に良い物件であれば顧客に紹介して売却済み
「4m公道面」・・・前面道路のみ広がっていて、入って行くまでの道が狭いとなります。
つまり、そんなに飛びつくような物件ではないのです。
他にも
「坪数」のみ表示・・・土地が狭い場合には建坪が書いてある
「間口○○m」のみ表示・・・道路が狭い
「人気の住宅地」・・・駅から遠い
「大型○LDK」・・・担当者の思い入れできまる
というケースが多いことを憶えておくとよいでしょう。
『ステカン』に問い合わせはしない
彼らはお客様からの問い合わせを得るために必死にいろいろなワナを仕掛けています。
実際に私の経験では「カンバン」に書いてある物件をそのまま購入された方はほとんどいません。
どうしてもその物件が気になる場合はちゃんとした業者に調べてもらえば9割の確率でその物件の資料を入手できると思います。