世界の街の2x4住宅10 「見事な変身をしたノースセイラムの家」

めったな事では家を取り壊すことのないこのあたりで家の解体が始まりました。新しいとはいえないがまだ充分に使える状態の家でした。ところが解体が八割方済んだところで工事は新築工事へと変更。それから一年ほどして出来上がったのは以前の家の面影すら残さないすてきな家です。最近次々と建てられる、いじわるな言い方をすれば「虚栄の豪邸」が多い中で味わいのある、親しみの持てる家が完成するのは嬉しいことです。お願いして新居を見せていただきました。

家主のポールさんは職場を引退された新婚さんです。お二人がそれぞれの持ち家を処分して新しい住まいを探される予定でしたが思うような家が見つからず、お二人が気に入っているこの土地に新しい家を建てることになったと話してくださいました。

この土地は前面道路から長いドライブウェーを登る地形。前庭には池がありそこに小川が流れ込んでいます。家の設計に際しては数人の建築家と話をして、結局は訪ねた知人の家が気に入ってその建築家に決まったそうです。

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「変身」前の家です この家の土台と壁面の一部を残し新しい家が建てられました

家のスタイルは「アート&クラフト」。木の持ち味を充分に生かしたスタイルです。家全体にポールさんの好きな「円」のモチーフが見られます。大きな屋根の柔らかなカーブ、明り取りの窓の半円、玄関前の円形の石畳、そして半円形の玄関マットにいたるまでこの「円」が取り入れられています。

この土地が気に入ってここに建て直すことに決まったとポールさんがおっしゃるとおり、高台に建つこの家の窓から見る池のある眺めはとてもマンハッタンから一時間の距離にあるとは思えない田園風景です。この眺めを最大限に楽しもうと大きなデッキが一階ばかりでなく二階にも取り付けられています。一階のデッキの一部は「スクリーンドイン・ポーチ」。三方を網戸で囲まれた屋根つきのポーチです。気候のいいときはほとんどここで食事をとられるといいます。ポーチの床材はマホガニーが使われ100年も持つであろう堅牢なものです。

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アーツ&クラフトスタイルの家の全景です 左の奥の部分がスクリーンドインポーチです

外壁の木の風合いを持つシングル材。このシングル材の茶色、建具のティールと呼ばれる青みのかかった渋い草色、そしてアクセントの赤の調和が絶妙です。すみずみのディーテールまで建築家、そして住む人の心遣いが感じられ、住んでみたい家の出来上がりです。

最後に解体工事の途中で建築へと移り変わった工事工程について伺ってみました。ポールさんがおっしゃるには既存の家の土台と壁面の一部を再利用することで工事は「新築工事」から「改装工事」に区分が変わり、これで様々な建築許可、工期そして費用の面で有利であったという、ちょっとした「抜け道」でした。


(インテリアデザイナー しだ ひろこ)

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玄関周りのディーテールです 木を生かしたサイディング、ティールの窓枠類、玄関扉の赤そして石のコントラストがみられます

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