パネルとは2×4工法に使われる構造用合板のここと考えられます。
先ずこのパネル(正式名称は“構造用合板”以下構造用合板)は、日本農林規格によってその規格が定められています。それは強さとシックハウス対策です。
構造用合板は、単板の木理方向を縦・横交互に接着剤を用いて積層接着した製品です。
通常、接着剤はフェノール系樹脂接着剤、メラミン・ユリア系が使用され、ホルムアルデヒド(ホルマリン)が化学反応の過程の中で用いられています。これは完全かつ速やかに効果を発揮させるためです。(但し、揮発性であり除々に空気中へ放散されます)
このホルムアルデヒドが問題なのですが、その規制は最近では平成15年に改正され、農林水産省でも同年【平成15年】従来のJAS規格によるホルムアルデヒド放散量が見直されました。そして合板は構造性能により1級・2級と分かれますが、どちらもJAS規格基準にそったものが使われます。これが F☆☆☆☆(最上位等級)と認定を受けたものでホルムアルデヒド発散が最少であることを示しています。等級が低くなればF☆☆☆ F☆☆ F☆ となります。F☆☆☆☆であるからといって丸っきり無害とはもちろん言えませんが、国の基準によれば人体に影響は考えられないレベルとういう解釈です。
2×4工法ではこのJAS基準の材料を採用することが、コスト・剛性・施工性から現時点では最良と考えております。先述の通り揮発性であり、尚且つ採用箇所は外部であることで問題の発生は考えにくいとの判断からです。
2×4はあくまでも建築基準法、農林水産省等の安全基準を前提に建築されるものであることをご理解下さい。この採用によって問題が発生したというケースは(筆者 200棟の新築物件を担当、その他2×4工法会社にて約5000棟の引渡し物件を見てきた中では)ありません。
JAS規格によるホルムアルデヒド放散量基準値と表示記号
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改正後の基準(15年3月29日から) |
改正前の基準(15年3月28日まで) | ||||
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表示記号 |
基準値 |
表示記号 |
基準値 | ||
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平均値 |
最大値 |
平均値 |
最大値 | ||
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F☆☆☆☆ |
0.3mg/L |
0.4mg/L |
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F☆☆☆ |
0.5mg/L |
0.7mg/L |
Fco |
0.5mg/L |
0.7mg/L |
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F☆☆ |
1.5mg/L |
2.1mg/L |
Fc1 |
1.5mg/L |
2.1mg/L |
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F☆ |
5.0mg/L |
7.0mg/L |
Fc2 |
5.0mg/L |
7.0mg/L |
ただ言えることは、世の中で問題になっている接着剤以外でも人によっては発症してしまう、また自然素材住宅の臭いを受け入れられなくて気分が悪くなる人、新築後持ち込んだ家具やカーテンで発症してしまう人等本当に様々です。これは気密性や断熱性を建物に求めた結果、換気不足が全て問題を引き起こしているのです。
どんな工法を選ばれても、建物が持つ性能だけに施主が求める性能を全て期待することは難しいかも知れません。生活の仕方でいか様にも変わってしまうのが現実です。今回のご心配に付いて施主として心掛けることは“換気”です。なにしろ微量でも有害物質が例え存在していてもそれは揮発性です、なのでそこが一番大事なことだと考えられます。間取り考え方として各居室に通気し易い二つの窓を取る、揮発性なので竣工後すぐに引っ越さないで換気を繰り返したあとに入居する、生活上では換気のために出来るだけ窓を開ける、換気設備は簡易タイプではなく、ダクト式の換気システムを採用する等で心配する問題は解決されるでしょう。
念の為最後に付け加えますが、構造用合板を採用しているのは2×4工法だけではありません。在来工法でも耐震性を高めるため、外側に合板を貼り施工する現場も多くなっています。合板の心配が工法名ではなく、施工する会社によるということの認識もしておく必要も有ると思います。
次回は“解体工事”に付いてお知らせします。