失敗から学ぶ家づくり、誰もが命がけ、真剣なのが家づくり。
決して適当な気持ちで家づくりにあたる人などいない。それなのに誰もが「こんな筈ではなかった」と後悔と落胆を繰り返す。「成功する家づくり」というセミナーに参加し本も読み研究を重ねた筈なのに、上手くいかない。
ということで新しいコラム、それは「失敗から学ぶ家づくり」と題して過去の様々な失敗例を紹介していきます。その原因がどこにあるのか、それを検証することで施主としての立ち位置、心構えも見えてくることでしょう。
第一回 土地購入編
土地を購入してマイホームを建てることを決心した若夫婦がいた。
敷地は私道持分含めて37坪、容積率80%で建物面積としては約100平米(30坪)の住宅建築が可能だ。(私道持分…スケッチ参照)
その土地を紹介してくれた不動産会社の担当者からも「ハイ、この敷地であれば希望建物は可能」という嬉しい言葉を頂戴し、早速土地契約と建物契約、後は融資手続きだけとなる筈だった。しかし、施主にとって思いもよらないことが起きた。
銀行から私道部分の面積は建築計画から外すようにとの連絡が入ったのだ。この37坪の内訳は、私道部分が7坪、建築可能敷地が30坪なのだが、銀行はその30坪敷地に対して容積率80%の建築を要求してきたのだ。これでは24坪の住宅しか建築が出来ないことになる。本来の床面積より12畳分減ってしまう計算で、これでは建てる意味がない。建築確認は受理されても、銀行融資はそれに則らないということだ。
最終的に施主は手付金の倍返しで契約破棄を選択をした。確かに一昨年までは私道部分もOKとの見解をどこの銀行も示していたが、ある時期から不可と変わったのだ。それとは知らず無駄な時間とコストを掛けてしまった例である。土地建物契約前に、融資事前審査は当然なこと。基本通りに手続きを踏んでいればこのようなことはなかっただろう。
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