こがようこ お家エッセイ − Vol. 11 傘の花が咲きました

 

koga20090622.jpg娘たちが小さなころ住んでいたアパートメントは、同じくらいの年齢の子どもたちがたくさんいてにぎやかでした。子どもたちが出たり入ったり、どこの子もなんだか親戚の子、みたいになっちゃっていましたね。
この子たちが雨の季節になると、一斉に家々を回って歩く・・・「おばちゃーん、傘かしてくださーい」ってね。
どこにおでかけするかというと、そうじゃないのです。
外の駐車場になっているスペースにお家を建てるためなのです。・・・傘の家。何本も集めた傘をどんどん広げて、その中に入って遊ぶのです。
毎日毎日雨が続くと、子どもたちは家の中で遊ぶのにあきるでしょう?
おまけに、よそのお家にあがらないのよ、なんておかあさんに言われて、行き場所もなくなっちゃう。
そこで誰が言いだしたのか、自分たちのお家を建て始めたのですね。
わが家は五階でしたから、ベランダからのぞくと傘の家がよく見えました。くっつき合った傘たちは、花を咲かせたようでもあって、なんだか美しかったのを覚えています。
一度だけ、傘の家にご招待いただいたことがありましたね。折れるようにして身を縮めて入った傘の家の中は、ほんのりと赤く染まっていて梅雨寒でもあったかい。振り出した雨の音がすぐ耳のそばに響いて、なかなか風情もありましたっけ。身体折りたたんだまんま進んでいくとバッタリ娘と顔があって、「いらっしゃい」って言ってくれた。
「いいでしょう?ママいいでしょう?」・・・いいねえ。とってもいい。
これが子どもたちがはじめに建てた家ですね。
「今度はお土産もってきてねえ」とみんなに見送られた傘の家は、梅雨明けと共に店じまい。子どもたちは外の世界に飛び出していっちゃいましたけどね。


 

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