住まいづくりの各ステップで多くの施主が期待を持つ人が設計担当者です。今回はその期待感と乖離、そして実情をお伝えします。
先ず建築資格には3つあります。
一級建築士、二級建築士、木造建築士です。どれも難易度の高い資格ですが、やはり一級建築士を誰もが目指していることは間違いありません。ここで知っておきたいことが三つ、一つは建築士という資格はあるが建築家という資格はありません。ですから世の中絵が上手くて、図面が引ける(資格は無くても間取りを考え作図することなど住宅会社に数年勤務すれば難しいことではない)人は多くいます。そういう人が資格はないが、名刺に”建築家”と称して図面をひくことも多いのです。”建築家”という肩書が一概に信用できないわけではないが、基本構造知識も無く、絵が上手いだけでは少々心配です。やはり基本は資格取得者に担当してもらうこと。
二つ目ですが、私は100人以上の建築士とお付き合いをしてきましたが、一級、二級という資格の違いが建物センスや提案力に差は出ないということです。施主は一級であればセンス、提案力が秀でていると期待しますが、必ずしもそうではありません。結局はその人の経験やセンス、思考の深さによるのです。
そして三つ目、建築士にはそれぞれ専門があることも理解下さい。
同じ建築士でも資格取得後のキャリアで身に付く専門知識は変わります。
木造か鉄骨かコンクリートかそれぞれ専門があるし、木造でも在来工法か2×4工法かでも知識は違います。要は建築士でも持っている知識は専門でバラバラです。
「知り合いの一級建築士に相談します」と口にする人は多いのですが、その場合はその方の専門を確認することをお勧めします。住宅も年々進化しているのですから、常に現場で新しい知識を習得できる環境に身を置いている人には叶わないのですから。
住まいの大切な担い手”建築士”その資格だけで余り大きな期待感を持つと期待外れもあるということをご理解下さい。
(株)ウィン・セールスコンサルティング 鈴木 宏行