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薪ストーブから出る暖かさは、体の芯まで温める遠赤外線。その暖かな火を見ていると、スピーカーから流れる静かな音楽と長編小説さえあればあとは何もいらない。そんな豊かな夜のひとときを家族と共に送りたいと思いませんか?
薪ストーブは、マンテル(マントルピース)と呼ばれる飾り枠の中に設置するインサートタイプと本体を室内に露出させるフリースタンディングタイプの2種類が一般的です。
インサートタイプは、壁の中に入ってしまうので、通路や家具の邪魔にならないばかりか、まさに暖炉と呼ぶに相応しい姿をリビングに見せてくれます。ただ、発熱面がガラスドアのある面だけと限られますので、本体や煙突から発せられる熱が室外へと出ていってしまうという欠点も持ちあわせています。
フリースタンディングタイプは、それとは逆で全てを露出させていますので、熱効率は高いのですが、インテリアの一角に大きな設置スペースを必要とします。また、天板にもケトルなども置けるので、室内の乾燥を抑えたり、料理を保温したりするのに役立つのが魅力です。このフリースタンディングタイプには、キッチンのコンロやオーブンの役目を果たす大型のクッキングストーブというものもありますね。
薪ストーブは、シンプルなスタイルのものも多いですが、本体の下部に灰受けを備えた使い勝手のよいタイプや温風を前面に出す為の電動ファンが付いたタイプも存在します。
ホームメイド(弊社)では、フリースタンディングタイプの薪ストーブが最も安価で人気も高く、スタンダードと言っても過言ではありません。本体は、二重構造になっている為、火を焚いている時でも一瞬、手で触れるくらいのことはOKです。
カナダ製の薪ストーブの本体内部は耐火レンガで覆われていますので、火の勢いで本体が熱くなり過ぎたり、破損したりするのを抑えてくれます。また、カナダ製の煙突は、本体同様安全を考えた二重管構造。日本製や中国製はシングル管を使っている為、温まりやすいですが体に触れればヤケドを負ってしまいます。
最近は、安価で粗悪なものも出てきているようですが、安全への配慮がなされているカナダ製をお使い頂くようにお勧めします。ドアさえしっかり閉めていれば自然鎮火しますから、就寝後まで火を燃やしておけるくらい安全です(万一の場合に備えて、火のお守りはして下さい)。ただ、ヤカンが置ける天板や耐熱ガラスのドアは、他と比べて熱くなりますから注意して下さいね。
そして、カナダ製の薪ストーブには、インテリアのアクセサリーもいっぱい。ハースラグと呼ばれる天然ウールで出来た火の粉除けのミニ絨毯(ウールは防火素材)やファイアーセットと呼ばれるストーブ用ツールセット、子供が近づかないようにする為のスクリーンガード、ダッチオーブンやスチーマー、ウッドホルダー、鹿皮のグローブ、薪割りなど、並べきれないくらいの楽しいアイテムばかりです。
そうそう、肝心の薪ですが、多くの皆さんは山歩きをしながら集めているようですが、山は他人の持ち物ですから、気を付けましょう。また、生木は水分やヤニを多く含んでいますので、そのまま使うと煙突が詰まる原因にもなります。そうした材料は、風雨に晒してから十分乾燥させて下さい。私のところでは、工場で乾燥させた構造材の2x4材(カナダ製)の廃材を無料で差し上げています。本来、堅くて燃えにくい広葉樹の方が適していますが、ストーブ内の空気を調整してゆっくり燃やすようにして頂ければ、材木を廃棄することなく再利用が可能です。
皆さんもエコロジーとインテリアとを両立させる安全なカナダ製薪ストーブは、如何でしょうか。
建築コンサルタント 村瀬雄三有限会社 ホームメイド 代表取締役