本物の輸入住宅を目指して Vol.11 ‐ 円高を追い風に −

para_20110912.jpgヨーロッパ各国の債務不履行問題やアメリカ国債の格下げによって、比較的安全な日本の円に資金が流れてきています。こうした状況は、日本の実体経済の反映とは程遠く、輸出企業にとっては利益が大幅に削られるという大変な問題でもあるのです。

 

ただ、こうしたことを単にマイナス要因としてとらえるだけでは、何の解決もありません。私たちは、円高による資源や資材の購入価格の下落にも目を向けるべきではないでしょうか。特に、加工貿易を経済の主軸に置く日本に資源が安価に入るということは、他国から見れば羨ましいことであるはずです。

 

欧米の経済が行き詰まりを見せている中、こうした円高傾向は当面続くと考えられます。それは、経済発展している新興国に対して販売を拡大して経済成長を図りたい欧米諸国の利害にも一致するからです。

 

日本の企業も現状のメリットを生かして、したたかに成長して欲しいと願うばかりです。そして、それを税金や社員の給与、雇用に当てれば、豊かな日本を再度構築出来るのではないでしょうか。

 

私が、以前より弊社のホームページでもお話させて頂いている通り、輸入住宅業界でも円高メリットを活かさない手はありません。今を輸入住宅建築の好機と捉え、夢を実現するんだと思う人が得られる収穫は、非常に大きいのです。私たちビルダーもその手助けをすべき時なのです。

 

カナダドル下落による大幅な差益
私たち ホームメイドは、カナダから多くの建築資材を輸入しています。その資材を輸入する際に使うカナダドルの為替レートは、2007年末に1ドル当たり120円だったものが、現在(2011年8月末)は78円台前半を推移しています。輸入住宅の建築費に於ける輸入資材の占める割合は、おおよそ30%程度ですから、例えば3000万円の家でしたら輸入資材は1000万円ということになります。では、この為替レートの違いでどのくらい差益が出るのか、下記で考えてみましょう。

 

 為替レート120円の場合: $83,333.34 × 120円 = 10,000,000円
 為替レート 78円の場合: $83,333.34 × 78円 = 6,500,000円
 為替差益: 10,000,000円 - 6,500,000円 = -3, 500,000円

 

いかがでしょう。2007年と比べると、何と350万円近くコストが下がっているのです。これだけをとっても、今輸入住宅を建築するメリットがあるはずです。この差額のお金で、高級外車も買えるでしょうし、家具や家電、外構工事の費用などにも充てられるはずです。

 

超低金利、増税前の消費税、住宅ローン減税
また、現在住宅の建築・リフォームを取り巻く環境もちゃんとチェックしておく必要がありますね。それは、超低金利、増税前の消費税、住宅ローン減税の継続です。詳しくは、私共のホームページをご覧頂きたいのですが、金融機関によっては1%を切るような金利設定をしているところもあるのです。この金利水準は、利息を殆ど払わなくてもいいくらいと言っても過言ではありません。

 

また、東日本大震災の復興を支援する為の増税や財政再建の為の大幅な消費税アップが今後見込まれています。それによって、百万円単位での建築費アップになることは間違いありません。こうした状況の中、住宅ローン減税を受けられる今こそ住宅の新築やリフォームを手掛ける必要があるように思います。これは一種の生活防衛でもあるのです。

 

一般の国産住宅を手掛ける住宅メーカーは、自社で輸入をしていない現状からすれば、為替差益を得にくい状況ですが、私たちのように自社でカナダから直輸入しているようなビルダーであれば、更に皆さんにメリットを享受して頂けるはずです。

 

ただ、輸入住宅と言ってもデザインを真似た中国製の建材を使って施工しているメーカーは、為替差益を得られないばかりか、中国の人件費や材料費の高騰による値上げの影響を受けてしまうというところも多く存在しますから、その点は注意が必要ですね。

 

今、北米の本物の輸入住宅を建てたいという人にとっては、絶好の追い風が吹いています。

 

建築コンサルタント 村瀬雄三
有限会社 ホームメイド 代表取締役

 

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