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輸入住宅を建てたいと考えている人の多くは、家を新築することこそ、人生の最終目標であるかのように思っている。つまり、その時点が人生で最高の時であるかのように・・・。
だが、本当にそうだろうか。家づくりを考えるのは、30代後半から40代前半である。その頃は、会社でも多くの仕事を任されるようになり、若い部下も多くなってきて、まさに会社の中核的存在となってくる頃であろう。
そして、子供たちもまだ小学校に通っているくらいだから、家は家族の成長途上で新築される状況であるはずだ。そういった点では、10年後、20年後、家族の状況はガラリと変わっている。
子供たちは一人暮らしを始めたり、新たな家族を持ったりする時期が到来し、自分たちも会社人間から自分で会社を興したり、趣味や社会活動へと活躍をシフトしていくことも想像出来る。
そんな中、家だけが何十年も前の状況と変わらないなんておかしいことじゃないですか?新たな会社を興したりすれば、社員やその家族を招いてアットホームなBBQを開催する空間も必要となるかも知れません。
子供が結婚して家族が増えれば、その分増築やリニューアルを実施して、若い家族が一緒に住みやすい環境を作ることも大切でしょう。
だから、新築する時こそ、皆さんは自分たちの将来をイメージして、第2、第3の家づくりをどうしたいのかも計画の中に入れておくべきでしょうし、それを糧に自分たちの暮らしをよりパワーアップしていく方向を考えて欲しいと思います。
家の設備の修理やメンテナンスをして単に復旧させるという考えだけでは、何も新しいものを産み出しません。
そう、最初の新築の時の家は第1形態であり、自分たちが50歳くらいになった時が第2形態、子供が生活のメインキャストとなる時が第3形態、と変化していくことこそ本物の家づくりなのかも知れません。
若い新築時には、お金はあまりないものです。だから、最初から全てのことを叶える必要もありません。また、全ての要求を満たそうとして、全てのものを安もので施工するのも、反ってお金を浪費することとなります。
若い時に出来なかったガレージ・ライフ、友達と一緒にキッチンでお菓子や料理のクッキング教室、ペイント仕上げによるインテリアの模様替え、最新の輸入照明を使ったイメージ・チェンジなど、ワクワクすることを続けることこそ人生の楽しみであり、ライフワークなんです。
そういう考え方って、平均25年で壊してしまう今までの国産住宅ではあり得ないことでした。ですから、輸入住宅に住む皆さんが、新しい文化の先駆けになることを期待されているのです。そして、それを次の世代に受け継ぐのです。
建築コンサルタント 村瀬雄三有限会社 ホームメイド 代表取締役
バックナンバーはこちら→「本物の輸入住宅を目指して」