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2014年8月末に、愛知県春日井市の古い輸入住宅でリノベーションした内外装をお見せするというオープン・ハウスを行いました。結構新聞折り込みでチラシを撒いたのですが、今一反応がよくありません。
ここのおうちの周囲には、輸入住宅といった類の住宅が少ないこともあるでしょうが、日本人自体がリノベーションやリフォームに慣れていないということも関係しているのかも知れません。
このおうちは築17年ということで修理すべき部分も多くあったのですが、私たちの提案は家のアップグレードを目指すリノベーションでした。つまり、単に壊れた部分を直すのではなく、以前の状態以上に家の価値を上げ、エレガントに仕上げるということが、主目的でした。
普通の白っぽいビニール・クロスをブルーのパラペイントで塗り、輸入の鏡やクリスタルの付いた照明器具で全く違う雰囲気を作り出したのです。こういうことって、アメリカやヨーロッパでは一般的に行われていることですが、どうも日本人には馴染みがない。
建てたら建てっぱなし。ガスレンジや給湯器、クーラーが壊れたら新しいものに交換するくらいで、内装を一新しようなんてまず考えないですよね。
また、外装についても、以前と全く同じ色を塗ったり、隣近所と然程変わらない無難な色で塗装したりする。確かにそうすれば、防水や耐久性はよくなるかも知れないですが、デザインをより美しくしようというものではありませんね。
こういうことを何故か日本ではリフォームと呼ぶんです。それは、修理の域を出るものではありません。私たちのリフォーム・リノベーションは、色やインテリアの分かる人間と一緒に計画を進めるべきものであると考えます。
皆さんのおうちは、10年、20年でデザインを一新していますか。新築時には出来なかったことを実現させようと思っていますか。まさか、釣った魚にエサはやらないなんてことを考えてはいないですよね。エサをやり、水を換えてやることで、魚も家もイキイキとしますし、その価値も上がるんです。
そういう家が増えれば、街が美しくなり、日本の資産価値も大きくなる。そういうことでしか、生活の豊かさはアップしないと思いませんか?修理や補修なんていくらしても、楽しくないでしょ!楽しくなければ、家なんて長持ちしませんよ。
建築コンサルタント 村瀬雄三有限会社 ホームメイド 代表取締役
バックナンバーはこちら→「本物の輸入住宅を目指して」