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窓メーカーを問わず、輸入のアルミクラッド・サッシや木製サッシについては木部の腐食に注意が必要です。
この写真は、ウィルマー(Willmar)社製アルミクラッド窓のケースメント・サッシですが、木製の窓の下枠が黒く腐ってきていました。
一時的に防水用のビニール・テープを上から張ってしのいでいますが、抜本的な対策をしなければ、そのうち窓自体を交換しなければならなくなります。
こうした状況になった原因を、多くのお客様はサッシ自体の構造の問題と捉えていますが、生活の工夫次第で回避出来た可能性もあると私たちは考えています。
実際、多くの場合、殆ど窓を開閉せずに長年放置していたという状況のようです。
台風のように強い雨風がサッシに打ち付ける場合には、建具(障子)と窓枠との間の隙間に雨が入り込んで、表面張力等で水分が付いたまま抜けない状況となります。
そこが木製の部分だったりすると、腐朽菌によって木部の劣化が発生するのです。
木製サッシの建具や枠が腐ってくる前に、窓を出来るだけ開けて木部を乾燥させるようにして下さい。特に雨が降った次の日は、そうすると効果はてきめんだと思います。
冬場の寒い時や外に花粉が舞うような時期に、そんなことをするなんて出来ないという方もいらっしゃるかも知れませんが、乾くまでの少しの間だけでもやってみて下さい。
水分が多いようなら、雑巾で拭いてからやると乾燥時間を短く出来ますよ。
また、10年毎に外壁の塗り替えをする際には、窓のアルミやガラスまわりに防水コーキングを施工し、窓の木部には防水塗装をして下さい。
いいものは、何もしなくても長持ちするなんてことはありません。いいものは、手入れをすることでその美しさや性能を長く維持出来るのです。
建築コンサルタント 村瀬雄三有限会社 ホームメイド 代表取締役
バックナンバーはこちら→「本物の輸入住宅を目指して」